

映画『SING/シング: ネクストステージ』を見てきました。
今回はTOHOシネマズ新宿で字幕版を見てきました。劇場の構造が出入り口が中間にあって、最前列を通らずに外に出来る仕様だったので、ここを選びました。この構造だと、上映中やスタッフロール最中にスクリーン前を横切る人がいなくて、終始映画に浸れました。
波乱万丈で紆余曲折あって、見ててハラハラする展開もありましたが、最終的には安定のハッピーエンドですごくよかったです。
以下ネタバレ感想です。
ムーンたちがエンターテイメントの本場「レッドショア・シティ」でショーを開こうと、地元から「レッドショア・シティ」へ向かって奮闘するストーリーでした。
序盤で大盛り上がりのショーをスーキーに「三流のショー」だと酷評されてムーンは自信喪失するものの、ナナの叱咤激励で奮起して、レッドショア・シティへ向かうわけです。ただ順風満帆ではなく、本場ならではのシビアな現実、挫折に直面して、それぞれが心が折れそうになったりするけど、新しい出会いを通じて立ち直っていく様子はとてもよかったです。
前作でいたマイクがいなくなったのが残念ですが、自分大好きなナルシストのダリウス、歌とダンスの才能はあるけどお嬢様育ちゆえに奔放すぎるポーシャ・クリスタル、妻の死によって心を閉ざしたクレイ・キャロウェイといった新しいメンバーが加わり、それぞれがさりげなく印象強かったです。
本作のキーマンともいえるクレイは、ムーンたちの誘いを最初は拒否していたものの、アッシュの歌を聴いて再起を決意。土壇場で迷いながらも、亡き妻の魂に導かれるかのようにステージに出て歌う姿は感動ものでした。アッシュとの交流も良い感じでした。エンディングでバスの中で隣で眠っているアッシュを見守る表情がとてもよかったです。今後、ムーン一座のメンバーとしての活躍に期待です。
ポーシャは今作の悪役ジミー・クリスタルの娘で、歌とダンスの才能はあるけどちょっとわがままで気ままなお嬢様ですが、とてもよかったです。台詞棒読みの大根役者ぶりに降板させられてそのままフェードアウトするかと思いきや、まさかの別役で再起用&活躍してて意外でした(キービジュアルを見るとムーンたちと一緒にいるのですが、管理人は今回もあえて事前情報をあまり見ずに観たので…)。ポーシャは演技は下手ですが、歌とダンス等パフォーマンス能力は抜群で、ポーシャのそんな才能を伸ばして生かしたムーンの手腕はお見事です。ショーではモブのダンサーたちと共に見事な歌とダンスを披露していて、とてもいい感じでした。最後は父親から独立して(家を出て)、ムーンたちと共に旅立つ結末は感動もの。新たなメンバーとして活躍しているポーシャの姿をミニ・ムービーで見たいと思いました。
ミス・クローリーは前作では諸悪の根源ともいえる大失敗をしていたわけですが、今回はかなり有能になって、ムーンの代理としてクレイの家を探し出して出演依頼に赴いたり、ムーンの代理としてみんなを取り仕切ったり(ポーシャに激を飛ばすシーンがお気に入り)、頼りなさげに見えますがキャリアウーマンぶりを発揮していて見てて面白かったです。
前作のメンバーでマイクだけはいなかったのが残念ですが、ロジータたちも要所要所で活躍して、新キャラに食われることもなく、見せ場がそれぞれあって安心しました。
個人的にアッシュは一番活躍していた感じがしました。クレイに寄り添い、歌で彼の心を変えていって、クレイも心を開いていく様子は微笑ましかったです。
ムーンたちを取り巻く人たち、ロジータの夫やジョニーの父親もそれぞれがまさにグッジョブな活躍を披露。終盤の彼らの活躍は必見です。ロジータの夫が子供たちを使って(パーティー会場で好き放題にさせることで)警備員が来るのを送らせたり、一般人にできる最大の方法でムーンたちを助けているのがすごかったです(まさに愛の力)。
ナナもツンデレな態度でムーンを後押ししてる様子が素敵でした。ナナこそムーンの最大の支援者で理解者なのかもしれないですね。優雅な物腰や仕草と言い、今回も素敵な淑女ぶりでした。
ちなみに前作はすっきりしない点(ムーンの嘘(みんなを騙していた件))がありましたが、今作も前作ほどではないにせよ、やっぱりすっきりしない点はありました。
ジミーは最終的に部下たち(一人除く)に造反されたこともあって、不祥事が明るみに出てしまってそれなりの報いを受けたわけですが、ムーンたちも不法侵入等やっていたわけで、ムーンたちのやったことは許されるのだろうか…とか思ってしまいました。でもそんなこと気にしちゃいけません。頭をからっぽにして見たまんまを楽しむ。これがイルミネーションの映画なんだと納得させてます(苦笑)。
ミニオンファンとして気になるのは、新規映像等にミニオンの出番はあるのか…?ですが、これもちゃんとあって満足です。『SING/シング: ネクストステージ』冒頭のイルミネーションのあの場面、何度も見返して推しの子を見つけたい気分です。ちなみにぱっと見、ボブたちのそばにはデイブらしきミニオンがいなかったのが残念です…。
予告編では、現在SNSで公開されている予告編とは違うタイプの予告編が見れて満足です。グルーさんがさらわれる?場面とか、内容が気になる予告編でした。
映画公開は多分2か月ほどだと思うので、まだ見にいってない方はお早めに〜。
おまけで入り口にいたボブちゃんとイルミネーショングッズ売場。TOHOシネマズさんもさりげなく商売上手ですね。


